iDeCoとNISAを始めて、次の一手として「Airbnbで民泊収入を作れないか」と考え始める——そのタイミングで、一度立ち止まってほしいことがあります。Airbnb運営は選択肢のひとつですが、「思っていたのと違った」という声が出やすい構造的な理由があります。今回はモデルケース(架空の設定)を通じて、その構造を整理します。
「月20泊で10万円」の計算が崩れるのは、清掃費を入れていないから
モデルケース(架空)として、32歳・会社員・年収550万円のBさんが都内の区分マンションを購入しAirbnbに登録した想定で考えてみます。「月20泊稼働すれば10万円以上になる」という計算で動き始めましたが、見落としていたのが清掃コストでした。
清掃を外注すると1回5,000〜8,000円。月15泊の稼働であれば清掃代だけで7〜12万円前後になるケースがあります。消耗品補充・リネン交換・ゲスト対応のメッセージのやりとりを加えると、週末のたびに数時間が消えていきます。「副収入のつもりが、副業になっていた」というのがこのモデルケースの結論です。
さらに住宅宿泊事業法(民泊新法)のもとでは、年間180日の営業日数上限が設けられています。自治体によってはさらに制限が厳しく、月の半分以上を空室にしておかなければならない状況になるケースもあります。稼働率の上限が法律で決まっている、という点は見落とされがちです。
年収550万円で減価償却による節税を期待すると、数字がかみ合わない理由
Bさんがもう一つ期待していたのが節税効果でした。不動産の減価償却は税負担を下げる手段として知られていますが、区分マンション(鉄筋コンクリート造・法定耐用年数47年)では毎年計上できる減価償却費は購入価格の約2%前後にとどまります。年収550万円・課税所得が300〜400万円台の場合、適用される所得税率は概ね20〜30%台であり、減価償却による税の減少額は限定的になりやすい構造です。
加えて、Airbnbによる民泊収入は「雑所得」または「事業所得」として確定申告が必要です。清掃費・備品代・プラットフォーム手数料(売上の約3%)などを経費計上できる反面、記帳・申告の手間が発生し、税理士に依頼すれば申告費用も別途かかります。手間とコストを差し引いたうえで、手元に何が残るかを先に試算しておくことが重要です。
耐用年数4年の動産と、耐用年数47年の不動産では、減価償却の「速度」がまるで違う
節税の観点で構造が大きく異なるのが、法定耐用年数の短い資産です。PACO STAYは木造2×4工法のトレーラーハウスで、車両運搬具(動産)として分類されます。法定耐用年数は4年・定率法の適用により、初年度から大きな減価償却費を計上できる設計になっています。
ただし、この効果は課税所得が高いほど大きくなります。個人・課税所得1,800万円超・税率50%を前提とした試算(モデルケース)では、償却期間中に税負担が大きく下がる可能性が想定されます。年収550万円の会社員の場合は適用税率が異なるため、効果の大きさは変わります。「自分の税率だとどう変わるか」は、税理士への確認が先決です。
「運営しない」という設計が、副収入の手間を根本から変えることがある
Bさんのモデルケースで最も疲弊した要因は運営の手間でした。これはAirbnb運営を自分で担う場合、構造的に避けにくい部分です。一方で、旅館業許可の取得・予約管理・清掃・リネン・メンテナンスまでを運営会社に委託する形の商品も存在します。
PACO STAYはその一例で、グランピング施設の客室1棟を購入し、運営はすべて当社グループに委託する賃貸管理委託方式です。1棟1,453万円〜(プロジェクトにより異なる)。稼働率35%・1泊32,000円を前提とした試算では、想定利回り7.7〜14.6%、月額送金額176,800円(いずれも試算であり保証ではありません)。稼働率が25%なら月額108,667円、45%なら244,933円と変動します。
分割払い(最長10年・審査あり)を利用する場合、自己資金0円からスタートできるケースがあります。ただし月々の支払いは月額送金額を上回るため、差額分は持ち出しになります。減価償却による税の減少分がその差額をカバーする設計ですが、これは課税所得・税率を前提とした試算であり、ご自身の状況によって結果は異なります。
「自分の税率」と「使える時間」を確認してから、選択肢を比べる
Airbnb運営であれ、委託型の宿泊投資であれ、どちらが自分の状況に合うかは課税所得・手元の時間・リスク許容度によって変わります。節税効果は課税所得が高いほど大きく、年収550万円の段階では「運営コストと手間を差し引いて何が残るか」を冷静に試算することが先決です。
まずは源泉徴収票で現在の課税所得と適用税率を確認してください。そのうえで税理士や資産形成の専門家に「自分の税率だとどう変わるか」を相談するのが、現実的な次の一歩だと編集部は考えます。PACO STAYの詳細や販売中のプロジェクトは こちらのページ でご確認いただけます。
よくある質問
Airbnb運営と委託型の宿泊投資は、何が一番違いますか?
最も大きな違いは「運営に関与する度合い」です。Airbnb運営は清掃・ゲスト対応・備品補充など日常的な業務がオーナー側に発生します。委託型(PACO STAYなど)は許可取得から日常運営まで委託先が担うため、オーナー自身の稼働は基本的に必要ありません。ただし委託手数料が差し引かれたうえでの送金になりますので、手取り額は委託費用を考慮してご確認ください。
年収550万円でも減価償却による節税効果はありますか?
減価償却による節税効果は、適用される税率(所得税+住民税)が高いほど大きくなります。年収550万円・会社員の場合、課税所得によって税率は概ね20〜30%台になるケースが多く、課税所得1,800万円超(税率50%)を前提とした試算と比べると効果は小さくなります。ご自身の課税所得と税率をもとに、税理士へのご相談をお勧めします。
分割払いで始めた場合、月々の差額は必ず持ち出しになりますか?
分割払いの月額支払いは、月額送金額(稼働率35%の試算で176,800円)を上回る設計です。差額は毎月持ち出しになります。この差額を補う想定として、減価償却によって他の所得への課税が下がる分(税の減少額)が設計に組み込まれていますが、あくまで試算であり、課税所得・税率・稼働率によって結果は変わります。審査の結果によっては分割払いをご利用いただけない場合もあります。