相続で土地を受け継いだものの、固定資産税だけがかかり続ける——そういう状況に置かれている方は、思いのほか多くいます。「何か活用しなければ」とわかっていても、建物を建てるリスクや手間を考えると一歩が踏み出せない。土地活用の利回り話を聞いても、「自分の土地に当てはまるのか」が腑に落ちない。その感覚は、ごく自然なものです。
固定資産税を年30万円、10年払い続けた土地——何が問題だったか
以下は、モデルケース(架空の設定)として整理した事例です。
55歳の地主・Bさん(仮名)は、10年ほど前に父親から郊外の土地を相続しました。面積は約500坪。最寄り駅から車で15分ほど、周辺は農地と住宅が混在するエリアです。年金と別の不動産からの地代収入があり、生活には困っていない。ただ、この遊休地にかかる固定資産税が年間およそ30万円。10年間で累計300万円を支払ってきた計算になります。
「売ろうにも買い手がつかない。建てようにも何を建てればいいかわからない」——これがBさんの最初の言葉でした。よくある失敗は、「とりあえず駐車場にしたが需要がなく、舗装費だけかかった」というケースです。立地条件を無視した活用手法の選択は、コストを増やすだけになることがあります。
「利回り○%」を語る前に、分母の中身を確認する
土地活用の文脈で「利回り○%」という数字を見ると、年間収益の大きさに目が向きがちです。しかし先に確認すべきは、「その利回りは何を分母にしているか」という点です。
土地に建物を建てて賃貸経営をする場合、分母には建築費だけでなく、外構・設備・登記費用・固定資産税・修繕積立まで含める必要があります。Bさんのように土地をすでに持っている場合でも、「建物を建てるコスト」と「維持にかかるコスト」を分母に入れなければ、利回りの比較は意味をなしません。表面利回りと実質利回りの差が大きいほど、手元に残るキャッシュは少なくなります。
「建てない」という選択肢が浮上した経緯
Bさんとの話の中で出てきたのが、「土地に建物を建てずに収益を得る方法はないか」という問いでした。駐車場や資材置き場として貸す方法もありますが、立地上、需要が見込めない。そこで話題に上がったのが、動産型の宿泊施設を土地に設置する手法です。
PACO STAYが提供する客室「PACO-TRAILER」は、木造2×4工法で製造された車両運搬具(動産)です。土地に定着させず設置できるため、建築確認が不要なケースもあり、撤去・移設が比較的容易という特性があります。Bさんのケースでは、土地をグランピング施設の用地として提供するかたちを検討することになりました。
「動産」であることが、出口の選択肢を残す
不動産を建てると、売却や用途変更に時間とコストがかかります。一方、車両運搬具である動産は、状況に応じて移設・売却しやすい点が異なります。「出口が見えない投資はしたくない」というBさんの希望とも、方向性が合いました。長期の判断において、撤退の選択肢が残っているかどうかは、前提として確認しておくべき事項のひとつです。
試算を見たBさんが「構造として理解できた」と言った理由
PACO STAYの場合、1棟1,453万円〜(プロジェクトにより異なる)で客室1棟を購入し、運営(旅館業許可・予約・清掃・リネン・メンテナンス)はすべて当社グループに委託します。Bさんが土地を提供する場合の収益構造は別途協議が必要ですが、購入者として参加するモデルケース(架空の試算)を共有しました。
前提条件:稼働率35%・1泊32,000円・購入価格1,453万円の場合、想定利回りは7.7〜14.6%(試算・保証なし)、月額送金額は176,800円(稼働率35%時の試算)。稼働率・宿泊単価は季節や施設の状況によって変動するため、試算を下回るケースもあります。「利回り8%台が本当に出るかはわからないが、コスト構造として理解できた」というのがBさんの言葉でした。
分割払いという選択肢と、見落としがちな注意点
Bさんは「まとまった現金を動かすのはためらう」とも話していました。PACO STAYでは提携信販を通じた分割払い(最長10年120回・審査あり)も用意されており、ケースによっては自己資金0円から始められる場合もあります。ただし月々の支払いが月額送金額を上回る期間が生じること、また税務上の効果(車両運搬具・法定耐用年数4年・定率法による減価償却)は個人の課税状況によって大きく異なることに注意が必要です。試算の前提・審査の可否・節税効果の試算は、必ず担当の税理士とあわせて確認してください。
「選択肢を知る」ことが、判断の幅を広げる
Bさんのモデルケースが示しているのは、「土地を持っているだけでコストが積み上がる」という現実と、「活用手法の構造を理解することで、判断の選択肢が増える」という両面です。何かを決断する前に、まず自分の土地の条件(立地・面積・用途地域・インフラ整備状況)と各活用手法のコスト構造を比べてみることが、出発点として有効なことがあります。
PACO STAYの詳細・販売中のプロジェクト一覧は こちらのページ からご確認いただけます。資料請求やご質問も受け付けておりますので、まずは情報収集の段階からご活用ください。
よくある質問
遊休地を持っているだけで、PACO STAYの購入者になれますか?
PACO STAYは土地の有無にかかわらず、客室1棟を購入いただける商品です。グランピング施設の用地はプロジェクトごとに異なり、土地のご提供については別途ご相談ください。詳しくは販売ページまたはお問い合わせフォームからご確認いただけます。
固定資産税の負担が重いのですが、PACO-TRAILERの設置で軽減できますか?
土地の固定資産税評価は、活用方法や地目の変更によって変わることがありますが、具体的な効果は土地の所在地・現況・自治体の判断によって異なります。税務上の影響については、事前に税理士や自治体の担当窓口にご確認ください。編集部では個別の税務判断はお答えできません。
試算にある「利回り7.7〜14.6%」は保証された数字ですか?
保証された数字ではありません。稼働率35%・1泊32,000円という前提条件のもとでの試算です。稼働率は季節・施設の人気度・運営状況によって変動し、試算を下回ることもあります。投資判断の参考としてご活用いただきつつ、最終的な判断はご自身の責任のもとでお願いいたします。