「とりあえず持っておけばいいか」——遊休地に対してそう感じている方は少なくないかもしれません。ただ、固定資産税は選択に関係なく毎年発生します。資産形成を本格的に考え始めるタイミングで、一度「放置・売却・活用」の3択を数字で並べてみると、見えてくるものがあります。
「放置」は何もしていないのではなく、コストを払い続ける選択をしている
遊休地を保有し続けると、固定資産税・都市計画税が毎年かかります。仮に年間15万円とすると、5年間で75万円が手元から出ていく計算です。草刈りや管理の手間を加えると、コストはさらに膨らむケースもあります。
「維持費がかかるのはわかっているが、動くのも面倒」という状況は理解できます。ただ「放置」は、実質的に「コストを払い続ける」という選択をしていることになります。よくある失敗は、このコストを「大した額ではない」と感覚的に処理し、5年・10年と積み上がってから気づくパターンです。まずこの前提を数字で確認しておく価値があります。
「売却」はシンプルだが、手元に残る金額を先に試算したか
売却は維持コストをゼロにできる、最もシンプルな方法です。ただし、売れるかどうか・いくらで売れるかは立地・形状・接道状況に大きく左右されます。地方の農地や市街化調整区域内の土地は、買い手がつきにくいケースも少なくありません。
売却益には譲渡所得税がかかります(保有5年以内の短期譲渡は約39%、5年超の長期譲渡は約20%)。「1,000万円で売れると思っていたが、税引き後の手取りは800万円を切った」というケースもあります。いくらで売れて手元にいくら残るかを先に試算せずに動くと、想定より残らないと感じることがあります。
「活用」には幅がある——アパート・駐車場・太陽光・グランピング
アパート経営:収益規模は大きいが、初期投資とリスクも相応にある
木造アパートを新築する場合、坪単価50〜80万円程度が一般的です。20坪の建物でも1,000万円以上の投資になることが多く、銀行融資の審査・接道条件・建ぺい率・用途地域など、クリアすべき項目が複数あります。家賃収入は得られますが、空室リスク・修繕費・管理委託料も継続的に発生します。
駐車場・太陽光:参入障壁は低いが、収益も限定的になりやすい
月極駐車場は初期投資を抑えやすい反面、収益も限られます。地方の遊休地では1台あたり月3,000〜5,000円程度が相場になることもあり、固定資産税を大きく上回る収益を得るのが難しいケースがあります。太陽光発電は設備コストの回収期間が長く、FIT単価の低下が続いています。
グランピング施設として整備する場合、手続きの多さが壁になる
自分の土地をグランピング施設にする方法もありますが、旅館業許可・消防設備・建築確認など、複数の手続きが必要です。企画・施工・運営をすべて自分で担うのは、会社員が副業として取り組むには負担が大きくなりやすい面があります。
土地を持たずに「グランピング施設の客室1棟を買う」という発想
PACO STAYは、グランピング施設の客室1棟(木造2×4工法のトレーラーハウス)を購入し、運営を当社グループに委託する仕組みです。旅館業の許可取得・予約管理・清掃・リネン・メンテナンスはすべて委託対応となります。土地を整備する必要がなく、会社員が副業として関わりやすい構造になっています。
価格は1棟1,453万円〜(プロジェクトにより異なります)。稼働率35%・1泊32,000円という前提でのモデルケース試算では、想定利回りは7.7〜14.6%です。あくまで試算であり、稼働率によって月額送金額は変動します(稼働率25%なら月108,667円、35%なら176,800円、45%なら244,933円という試算です)。
また、トレーラーハウスは車両運搬具として動産扱いとなり、法定耐用年数4年・定率法での減価償却が適用されます。課税所得が高い方の場合、月々の支払いを税の減少分が上回るケースがあるという試算もありますが、税効果は個人の所得・税率・状況によって異なります。税理士への確認を強くお勧めします。
「流動性」「手間」「税効果」のどれを優先するかで、選ぶ手段は変わる
放置・売却・アパート経営・駐車場・グランピング客室購入、それぞれに向いている状況があります。「流動性を確保したいか」「手間をかけられるか」「節税効果を優先するか」「遊休地をどうしたいか」——自分がどこを重視するかによって、選ぶべき手段は変わります。
大きな借入を抱える前に、一度シミュレーションを整理できるタイミングで動くことは、選択肢を広く持つことにつながります。一つひとつの選択肢を数字で並べてみることが、後から「あのとき動いておけばよかった」とならないための第一歩になるかもしれません。
まとめ:最初にすることは「5年後の手元をざっくり試算すること」
遊休地の活用を考えるとき、最初にすることは「何が自分に合うか」ではなく、「それぞれの5年後をざっくり試算すること」かもしれません。放置のコスト・売却後の手取り・活用した場合の収支を一枚の紙に書き出すだけで、選択肢の見え方が変わることがあります。
PACO STAYの詳細や販売中のプロジェクトは、こちらのページからご確認いただけます。情報収集の一つとして、参考にしてみてください。
よくある質問
遊休地がなくてもPACO STAYを購入できますか?
はい、PACO STAYは「土地を持っていない方が、グランピング施設の客室1棟を購入する」仕組みです。土地の所有は不要です。施設の用地・許可・運営はすべて当社グループが担う形になっています。
分割払いで始めた場合、月々の持ち出しはどれくらいになりますか?
分割払い(最長10年・審査あり)を利用した場合、月々のお支払いは月額送金額を上回ります。ただし、課税所得が高い方の場合、減価償却による税の減少分がその差額を上回るケースがあるという試算があります。試算は前提条件に依存しますので、実際の数字は税理士へのご確認をお勧めします。
4年の償却が終わった後はどうなりますか?
減価償却(法定耐用年数4年・定率法)が終わると税の減少効果はなくなります。そのため、5年を超えた時点で売却し、中古(耐用年数2年)の物件に乗り換えるという設計を前提にしています。モデルケース(真岡プロジェクト・個人・5年ごとに乗り換え・売却額は残債と同額と仮定)では、10年で手元に残る現金が+480万円という試算があります。あくまで架空の設定に基づく試算であり、実際の結果を示すものではありません。