「固定資産税だけ払い続けるのも限界で……」という声は、郊外の遊休地を相続した方から繰り返し聞かれます。建てる・貸す・売るの三択で考えられがちな土地活用ですが、今回はグランピング客室の購入・運営委託という選択肢を、架空のモデルケースを使って税と収支の両面から整理します。
固定資産税が重い土地は、裏返せば「評価額がある土地」でもある
固定資産税が年30万円かかるということは、それだけの評価額が行政に認められているということです。相続税評価額も連動しますから、何も生まない土地を持ち続けると、課税コストだけが積み上がります。
活用の第一候補として多くの地主が検討するのはアパート建築ですが、郊外では人口減少の影響から長期的な空室リスクを抱えるケースが目立ちます。「とりあえずアパートを建てたら入居者が集まらず、建築ローンだけが残った」という失敗例は業界内でも珍しくありません。別の角度から検討する余地は十分あります。
モデルケース(架空の設定):郊外300坪の遊休地を持つ55歳・Bさんの場合
以下は、複数の相談内容をもとに編集部が構成した架空の事例です。実在の個人とは関係ありません。
Bさんの状況
郊外に約300坪の遊休地を相続で取得。年間固定資産税はおよそ30万円。年金と少額の地代収入はあるものの、遊休地からの収益はゼロ。アパート建築も検討したが、建築コストと空室リスクのバランスが取れず、決断できないまま数年が経過しています。
Bさんが選んだ試算の前提
情報収集の中でBさんが目にしたのが、木造2×4工法のトレーラーハウスをグランピング客室として運用するPACO STAYという仕組みです。施設全体を購入するのではなく、既存の施設プロジェクト内にある客室1棟を購入し、旅館業許可の取得・予約管理・清掃・メンテナンスをすべて運営会社に委託する方式です。
1棟あたりの価格は1,453万円〜(プロジェクトにより異なります)。Bさんが参照した試算は、稼働率35%・1泊32,000円を前提とした場合の月額送金額176,800円という数字です。あくまで試算であり、この金額が保証されるわけではありません。
税の構造が判断を動かした理由
トレーラーハウスは車両運搬具として動産扱いとなるため、法定耐用年数4年・定率法での減価償却が適用されます。取得初年度の償却額が大きくなることから、他の所得(給与・地代・年金など)と損益通算できる場合、課税所得が圧縮されるケースがあります。課税所得の水準が高いほど効果が大きくなる傾向がありますが、個人の税務状況によって結果は大きく異なります。
また、耐用年数4年の定率法償却が終わると税の圧縮効果が薄れるため、5年を超えた段階で売却し、中古(耐用年数2年)に乗り換えることで効果を継続させる設計になっています。「終わりどきが設計されている」という点が、Bさんのモデルケースでは判断の後押しになった、という架空の設定です。
「自分で管理するAirbnb」と「管理委託型」は、負担の構造がまったく違う
Airbnb運営というと、オーナー自身が清掃・ゲスト対応・価格設定をこなすイメージがあります。実際、労力の大きさから途中でやめてしまうケースも少なくありません。PACO STAYの場合、予約から清掃・リネン交換まで当社グループが担うため、オーナーとしての実務負担は限定的です。
ただし、収益は実際の宿泊料金の合計に連動します。稼働率が下がれば送金額も下がります。稼働率25%の試算では月額108,667円、45%では244,933円と、稼働率によって振れ幅が生じることは前提として理解しておく必要があります。
「何もしない10年」と「試算を見た10年」では、手元の数字が変わりうる
Bさんのモデルケースでは、10年間で手元に残る現金の試算として+480万円という数字が出ています(真岡プロジェクト・個人・5年ごとに乗り換え・売却額が残債と同額と仮定した場合の試算。実際の結果を約束するものではありません)。
この数字の良し悪しよりも重要なのは、「何もしない場合の10年コスト」と並べて考えることです。固定資産税30万円×10年=300万円が出ていくだけの状態と比較したとき、どちらが自分の状況に合うかを判断する材料として、試算を一度確認しておくことには意味があります。
「自分の状況でこの仕組みが成立するか」を確かめる最初の一歩
分割払い(最長10年120回・提携の信販・審査あり)を利用すれば、自己資金0円でのスタートが選択肢に入ります。ただし月々の支払いが送金額を上回る期間があるため、税の圧縮分で差額を補う構造であることを理解した上での判断が必要です。月々のキャッシュフローがマイナスになる期間を許容できるかどうかが、判断の分かれ目になります。
販売中のプロジェクト一覧はこちらのページからご確認いただけます。試算の前提と数字をご自身で確認することが、無理のない最初の一歩です。
よくある質問
自分の土地にPACO STAYの客室を設置することはできますか?
現在、PACO STAYは既存の施設プロジェクト内にある客室1棟を購入いただく仕組みです。個人の土地に施設を新設する形ではありません。ご自身の土地に施設を開設したい場合は、PACO-TRAILER(法人・事業者向け本体販売)という別の選択肢があります。詳しくはこちらのページをご参照ください。
減価償却による節税効果は、どのような所得がある人に生じますか?
減価償却で生まれる損失を、給与・地代・年金などの他の所得と損益通算できる場合に、課税所得の圧縮効果が生じます。課税所得の水準が高いほど効果が大きくなる傾向がありますが、個人の税務状況によって結果は大きく異なります。具体的な試算は税理士等の専門家にご相談ください。
5年で売却する設計は、買い手が見つかることが前提ですか?
その通りです。売却額が残債と同額になるという前提はあくまで試算上の仮定であり、実際の売却価格は市況や時期によって異なります。売却できない場合や残債を下回る価格になる場合もあります。モデルケースの数字はあくまで参考値として、リスクを含めて総合的にご判断ください。